フランス料理をいただきながら投資のお勉強
の続きです。
レストランにつくと、10人ちょっと入れるような個室に案内され、綺麗なお姉さんが私の席を指定してくれました。
ちょっと早めに着いたため一番乗り。
その後他の参加者(合計10人)も続々と集まり、
証券会社の支店長
ファンドの運用担当者
綺麗なお姉さん
の13人が揃ったところ、個室のドアが閉められます。
ファンド運用担当者より
「この地に出張したいと希望する部下が多かったので、顔で選んで連れてきました」
「××(ミスコン名)のファイナリストにもなった○○です」
と、軽いセクハラを交えた綺麗なお姉さんの紹介を含む挨拶から始まり、ファンドの説明に続きます。
「最新のAI技術を使い……」
「あらゆるビッグデータを分析し……」
「独自開発の計量モデルを用い……」
さらに、こんなグラフを指して、パフォーマンスがいかに優れているか力説。
参考指標はMSCIワールド・インデックスと比較したものです。
因みに、MSCIワールド・インデックスは日本を含む23の先進国の上場企業で構成されていますが、インデックス投資家に人気の
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
や
たわらノーロード 先進国株式
は、日本を除く22の先進国で構成される「MSCIコクサイ・インデックス」に連動する投資成果を目指しています。
このグラフを見て、
「フム、フム 中々のパフォーマンスね」
と感心するのはまだ早い!
ちゃんと投資の勉強を積み重ねてきた私は、そのグラフの周りの小さい字で書かれていることを見逃しません。
「上記は、投資対象ファンドの過去の運用実績(費用控除前)であり、本ファンドの運用実績ではありません」
と、小さい字ながら丁寧に赤字で書いてあります。
続けて、
「上記データにおいては、本ファンドの信託報酬【年率1.323%(税込)】などの諸費用は考慮されておらず、また、米ドルベースのデータを用いて計算しているため、円ベース、円ヘッジベースのデータとは動きが異なります」
とも書かれています。
運用担当者からはこのあたり、
「インデックスファンドでも1%程度の信託報酬なのに、この最新技術を駆使したファンドの信託報酬が1.323%と、我々の努力により、こんなに低く抑えることができました」
と、さらっと説明されました。
インデックス投資家の間では、これらのインデックスファンドは信託報酬0.2%台を競っていることはかなり話題になっていますが……。
さらに申し込み手数料も3.24%。
ということは、
100万円を投資したとして単純計算すると、
申し込み時に32,400円
さらに信託報酬として13,230円
一年後にこのファンドのパフォーマンスが1%(10,000円)のプラスだったとしても
1,000,000+10,000円-32,400円-13,230円=964,430円
1,000,000円
↓
964,430円
になってしまいます。
それに、今後上がるか下がるか全く見通しの立たない、為替リスクまで入ってくるのですから、怖いわぁ。
知らないとは言え、昔はよく何も考えずに、投資信託を買っていたものです。
中々フランス料理にありつくところまでいきませんが、長くなってきたので続きはまた次回。