フランス料理をいただきながら投資のお勉強
フランス料理をいただきながら投資のお勉強-その2
の続きです。
「それでは、皆さんで色々と話をしながらお食事にしましょう」
ということで、やっと食事が始まりました。
まずは、温かいパン。
続いて前菜とスープとサラダが配膳されます。
私の正面は
「先日東京の不動産に投資しようと思って見に行ったんですが、高いですねぇ!」
「去年こちらで購入した新築マンションは5000万ほどで買えたんですが」
「4大証券全てに口座を持っていますが、証券会社によって対応が大きく違いますね」
と、かなりお金持ちそうな70代と思しき男性。
右隣はアラサーと思われる女子。
「投資は初めてなんです!」
と、とても初々しい感じ。
参加者はどんな基準で選ばれているんでしょうか……?
例の綺麗なお姉さんは、アラフォー男子の前に座ってしっかりと話を盛り上げています。
右隣は食事前に説明をしてくれたファンド運用担当者です。
「いかがですか?この最新IT技術を使ったファンドは?」
などと皆さんに話を向けると、アラサー初心者女子が
「新しいファンドを買えるっていいですね!」
「一口10,000円で購入できたらわかりやすいですから!」
等とおっしゃる。
心の中で
「10,000円じゃ買えないんだよ~」
「手数料を差し引いたらそれだけで、9,676円になっちゃうよ~」
「新しいファンドって、運用実績がないからどう転ぶかわからないんだよ~」
と叫んでいましたが、もちろんそんなこと口に出して言えるわけもなく……
魚料理
肉料理
デザート
コーヒー
と、90分ほどかけて食事は終了しました。
その後
「熾烈な営業攻勢をかけられるのでは?」
と危惧していましたが、食事後は普通に解散。
その日の夕方、いつもの担当証券マン君から電話がありましたが、
「やはり新規のファンドですし、申し込み手数料も信託報酬も高いので、今回は見合わせます」
と返事すると、
「そうですよね」
「新しいファンドは購入しない方針だっておっしゃってましたもんね」
とあっさり引き下がってくれました。
でも、やっぱりタダ飯は怖い!
今度誘われても、行かないようにしよう。