メインで使っているマネックス証券から
「まもラップ」
というラップ型ファンドが紹介されたので、じっくり見てみました。
以前100万円を超える手数料は払いたくないという記事で、大手証券会社のファンドラップに関する記事を書きました。
マネックス証券の説明では、
ラップ型ファンドとは
↓
ファンドの「目標リスク水準」やリターンイメージから選択ができるバランス型の投資信託
と、わかるようなわからないような説明ですが、私のイメージとしては
「投資ってよくわからないから、証券会社に一任しよう」
あるいは
「投資を検討する時間がないから、証券会社に一任しよう」
という人に向けたファンドという感じです。
【まもラップとは?】
※国内外の6資産に分散投資
↑ ↑
この部分はバランス型ファンドと同じですね。
設定当初の基本配分比率は以下の通りです。(原則として年1回見直し)
- 国内債券 10%
- 国内株式 30%
- 先進国債券 20%
- 先進国株式 10%
- 新興国債権 10%
- 新興国株式 20%
※基準価額の下落を下値目安値(3か月ごとに改定)までに抑えることを目標
堅実型 -2.5%
積極型 -3.5%
に下がると、現金などの比率を増やします。
↑ ↑
この部分がバランス型ファンドと異なる点でしょうか?
但し-28.8%の資産減少に耐えられるか?にも書いたように、リスクは3か月で収まるわけではありませんから、-2.5%とか-3.5%以下には下がらないわけではありません。
基準価額が10,000円で下値目安が-2.5%だとすると、
10,000円×(100%-2.5%)=9,750円 までに下落を留めるよう、現金比率を高めます。
3か月経過して改定日に基準価額が9,750円になっているとすると、
9,750円×(100%-2.5%)=9,506円までに下落を留めるよう、現金比率を高めます。
実際に2008年5月20日~10月28日(リーマンショック前後の5か月)にこのファンドを当てはめると
堅実型 -22.9%
積極型 -28.7%
となっています。
(下落目安値がない場合は -70.7%)
せっかく堅実型と積極型の2つから選べるのであれば、わずか1ポイントの差ではなく、もう少し両者のリスク許容度に差がついたほうがいいのでは?と感じます。
※購入手数料無料
※信託報酬1.05%(税抜)
大手証券会社のラップファンドが顧客のヒアリングシートに従って、100種類以上の投資スタイルを提供しているのに比べて、堅実型と積極型の2種類だけですから、その分低く抑えられているのでしょう。
時々同年代で女子会(娘から「婦人会」と改名するよう揶揄されていますが)をすると、必ず出るのが、年金と老後の生活に関する話題。
メンバーに、ファイナンシャルアドバイザーがいるせいか、投資の話もよく出ますが、結局
「投資ってどうしたらいいか、よくわからないね」
「わからないものには手を出さないほうがいいね」
「でもインフレとかになったら、老後が心配よね」
「......」
そんな熟年世代には、このファンドも選択肢の一つとなるかもしれません。